ラーメン大好き。日々食べ続けている。それでもこのブログで触れなくなって久しいが、今回食べたラーメンに関してはどうしても書いておきたい。千葉のご当地ラーメンとして名高い「竹岡ラーメン」発祥の店ということで、観光ガイド、グルメガイドやテレビでも度々取り上げられる超有名店。マザー牧場までドライブがてら、立ち寄ってみた。
房総半島南部、海岸に沿って走る国道に店を構え、周囲はまさに辺鄙な田舎町。そんな中でこの店の周りにだけ人だかり、行列ができていた。店からは醤油のいい香りが広がり、長蛇の列と共にラーメンへの期待値を高める。どうやら観光客が多いようだけれども、列に並ぶ人々も皆ラーメンへの期待を口にしており、否が応でも気分は盛り上がるのだ。ところがその大きな期待は、完全に裏切られてしまった。竹岡式ラーメンとは麺は乾麺を使い、スープはチャーシューの煮汁をお湯と麺の茹で汁で割ったシンプルなスープ。厚切りのチャーシューと薬味に刻みタマネギがのるラーメンだが、この麺とスープが酷い。麺はまさにインスタントラーメンのそれであり、スープは醤油をただ薄めただけという印象で、味にまったく奥行きがない。スープの単調さに飽き、麺の不味さに辟易として、大盛りを注文したけれど、完食できずに残してしまった。ラーメンを残すのは、「斑鳩」の油そば以来人生2回目の体験。食後にグルメガイドを読み返すと、誌上インタビューで店主が、「うちの店は近所のおばちゃんたちに手伝ってもらっているでしょう。作り手がたくさんいると、生麺だと麺を上げる技術が必要になるし、人によってでき上がりにばらつきがあるんだよ。乾麺なら簡単に誰でも同じものが作れるからね」とコメントしているが、食前には合理的だと思ったけれど、食後には単なる手抜きだという印象に変わってしまった。行列に騙される典型的な店だと思った。僕の昼食を1回分返してくれ。二度と行くまい。無論、5点満点で1。
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